メンクラン
Posted at.2008/09/29
英名・商業名 Mengkulang アオギリ科
主たる分布 インドネシア、マレーシア
樹種解説 中型ないし大型で、樹幹の形はよい。メンクランというのは、東南アジア全域にわたって生産され、6樹種からとられる木材に対してつけられたマレー語名である。メンクランは光沢のあるマホガニー色で、桃色から赤褐色までさまざまある。肌目はやや粗で、木理は交錯する。この交錯木理のため、柾目面には縞状のもくが現れる。かなり大きい放射組織があるので、正確に挽いた柾目面には、はっきりとした模様が出る。比重はかなり高く、マホガニーよりも重い。ユティルや西アフリカ産のニアンゴンとほぼ同じ重さで、外観も非常によく似ている。乾燥は早く、良好である。乾燥すれば、利用の際は安定している。かなり強い木材で、ユティルやニアンゴンのような西アフリカ産の赤色を帯びた木材よりも強いほどである。しかし、製材や機械加工はより難しく、とくに乾燥したときは、シリカが含まれているので、困難である。美しいロータリー単板が切削できる。耐朽性はやや高い。製材の鋸の刃を摩耗しやすい。用途は木工品、指物、トラックの車体の枠、コンテナーの床、合板としては、構造など。