イディグボ
Posted at.2008/09/28
学名 Terminalia ivorensis シクンシ科
主たる分布 西アフリカ
樹種解説 熱帯西アフリカ地方に広く分布し、南部ナイジェリアにおいては、降雨林および落葉林一帯にわたり、非常に豊富である。落葉喬木にして、しばしば樹高40m、樹周4.5mに達する。幹は時折枝下樹高20mになる。幹の元部はわずかに根張りあるが、これらの根張りは小さい。幹は時々縦溝がある。樹幹円筒状にして、先細りはなく、用材としては極めて価値あるものである。材は淡黄色から明褐色で、辺材より心材はやや暗色にして差異著しくない。心材には、しばしば不規則な褐色の条斑が見られ、また生長輪によって時々模様を現わし、材はいくらか板目挽きのオークに似ている。肌理はいくらか粗くて不均質、また木理は通直なのから波状型まで様々あり鉋削面は光沢がある。材は柔かいのから中硬まであり、乾燥は早く、人工および天然乾燥共に良好。狂いはわずかで、収縮率は小さい。乾燥後はよく形を保ち、収縮は少しである。この材は、その重さに対してすぐれた強度性をもち、強くて剛く、かなり柔かく、衝撃抵抗は少ない。この材は菌や昆虫に抵抗力があり、また丸太はいくらかピンホール虫に害され易く、また辺材は粉解甲虫の害を受ける。材はほとんどの手用および機械工具で加工容易、奇麗な仕上げが得られる。旋盤細工良好、釘およびねじ持ちかなり良く、また接着もよい。用途は木工品、生地の家具、内部用指物細工、羽目板張り、客車の造作、屋根板も坑道用枕木など。