コクタン
Posted at.2008/09/28
学名 Diospyros montana カキノキ科
主たる分布 インド、フィリピン、インドネシア
樹種解説 コクタンは世界の多くの地方に産するが、かつてインドとスリランカから主に得られたブラックエボニーは、今日では主として熱帯アフリカから得られ、心材の短材として輸出されている。肌目は精で均一、きわめて重い。加工は難しく、乾燥には細心の注意が必要。重硬でしかも脆いので加工には熟練が必要る。しかし注意深く機械加工を行えば、仕上がりはすばらしい。用途はヨーロッパとアジアで長く用いられてきたが、エジプト、ペルシアおよびインドの古代王朝では、とくに家具装飾的な利点を生かせるようなもの、器具柄、ドアのノブなどのほか、ブラシの背、撞球のキューの石突き、ヴァイオリンの部品、オルガンの音栓、カスタネット、鍵盤楽器の黒鍵など。