イエローバーチ
Posted at.2008/09/29
学名 Fagus grandifolia ブナ科
主たる分布 北アメリカ東部
樹種解説 樹高18-24m、直径30- 80cm。北米大陸の東部の比較的樹高が低い地域に生育している。アパラチア山脈の南部地域では、2、000mぐらいの所まで、さらにフロリダ州の北部にも生育している。ときには、ほとんど純林を形づくることがある。木材の最大の生産地は大西洋岸中央部の諸州である。日本産のブナの木材とよく似ていて、区別しにくい。心材と辺材の色の差はほとんどなく、前者は赤褐色を帯び、後者は淡褐色である。重硬で、肌目は精、均一である。木理は、通直あるいは不規則である。収縮率は大きい。乾燥は早く出来るが、狂い、表面割れ、木口割れ等が出やすく、また、変色が出やすいので、取扱いに注意が必要である。腐りやすいから、湿気のあるところでの利用には不適である。加工はかなり容易だが、錯を噛んだり、孔あけの際に焦げたりすることがある。釘をよく保持するが、割れやすい。旋作性、接着性などはよい。ブナと同じように、蒸し曲げが容易に出来る。かっての米国の木製洗濯ばさみは、ほとんどがこれであった。一番使われる用途は家具。その他床板、ブラシの柄と背、木工品、器具柄、単板、チーズボード、台所用品、樽など広い範囲の用途がある。国産のブナと同じ用途に使えると考えてよい。