ライトレッドメランチ
Posted at.2008/09/29
学名 Shorea almon フタバガキ科
主たる分布 フィリッピン
樹種解説 樹高40〜50m。大きいものは樹高70m、直径約180cmに達す。樹幹は整っており、形状は先細りのゆるやかな円筒状をなし、長さは約26〜30mで、老木は根張りが強い。樹冠は幹の長さの約1/3〜1/2にひろがり、形は平たく不規則であるが、むしろ濃密な方である。群生する性質があって、他の白ラワン類やアピトン類と混生して見られる。フィリピン全土に広く生育。平地から700mの丘陵地に自生し、フィリピン以外にはみられない葉は単純で交互につき、楕円形から卵型で、むしろ凹面をなし、先端は急にとがり元は丸くなっている。ホワイト・ラワンのグループに含まれる樹種。枝下高15〜20mの円筒状の通直幹材は利用度が高い。辺材はクリーム色から、乾燥するに従って淡褐色に変り、淡紅色から淡赤色の心材とは判然と区別し難い。木理交錯し、肌理はむしろ粗い。柾目材はリボン模様を現わし、乾燥および加工容易、釘打ちよく、塗粧良好、仕上りはよい。屋外の利用には使えない。この材のやや濃色のものは、ピンクの組に入れられるのであるが、木材は長く外気にさらし、または日光の直射を受けると、すみやかに退色して淡黄色に変る。剥皮した材面に小溝状の凹凸が全面に見られるので、他のラワン類と識別が容易である。用途は家具、工作材、ボート張板、模型、ベニヤ、合板材など。