ヤマグワ
Posted at.2008/09/29
学名 Morus bombycis Koidz. クワ科
主たる分布 日本、中国、朝鮮半島、南千島、サハリン、中国、べトナム、ビルマ、ヒマラヤ
樹種解説 落葉高木樹高は10〜15m。直径30〜40cm。まれに樹高20m。直径70cmに達する。葉は互生し卵円形、卵状楕円形などで、勢いのよい葉はいろいろな形に浅裂あるいは深裂する。長さ8〜20cm。初夏に紅色から黒紫色になる多汁の甘い集合果が熟する。北海道から九州まで、伊豆諸島、南樺太、南千島、朝鮮半島、中国東北、中国などに分布。心材と辺材の色の違いは、あきらか。心材は鮮やかな黄褐色で、長期間大気に曝されていると褐色が濃くなってゆく。辺材は淡黄白色。環孔材のため、年輪の境ははっきりと見える。肌目の粗い木材で、木理は不規則になっていることが多く、そのことによって、材面に杢がでてきます。にょりん杢、玉杢、牡丹杢などの杢がでることで、ヤマグワは古くから和家具の材料として好まれてきた。切削の加工はやや難しいが、仕上がり面は美しい。高い保存性がある。用途は建築装飾材、家具、鏡台、針箱、弓、かんじき、器具材、家具材、楽器、建築用造作、床柱、床板、車両材、彫刻材。果実は生食やジャムによい。果実酒としてもよく利用される。