ツガ
Posted at.2008/09/26
マツ科(Pinaceae)
ツガ属 針葉樹
和名・商業名 ツガ
学名 Tsuga sieboldii
英名・商業名 Tsuga
別名、現地 代表和名「ツガ(関東)」、代表英名「Tsuga」。栂、ツガ、トガ、ヘムロックスプルース、ホンツガ、Hemlock、Japanese Hemlock、
主たる分布 日本
樹種解説 常緑針葉高木。樹高20-25m。直径50- 80cm。大きいものでは樹高40m。直径1.5mに達するものもある。分布は関東以南の本州、四国、九州、屋久島などである。葉は短い柄をもち、扁平な線形である。4月頃に紫色の花を付ける。樹皮は暗灰色で粗く厚く、やや深く不規則に裂ける。日本で現在使われているツガの類は、北米産のベイツガが圧倒的に多く、国産のツガは希少といえるようになってしまっている。天然のツガの生長は、一般に遅いため年輪の幅が狭く、そのため製材品の柾目面はいわゆる糸柾になる。削った材面を見ると白い粉のような物質が筋状に出ていることが多いが、これはフロコソイドという有機物である。心材は淡桃褐色で、やや紫色を帯び、辺材はやや淡色、年輪ははっきりとみえ、肌目は粗。針葉樹材としては重硬な部類である。保存性は中庸、乾燥は容易であるが、加工性はあまり容易でない。用途は建築材、包装、車輌、パルプ材、枕木、器具、長押、敷居、鴨居などである。