キリ
Posted at.2008/10/27
ゴマノハグサ科
産地分布
北海道南部から南の各地に植栽されている。よく知られている産地は福島県(会津桐)、岩手県(南部桐)、さらに新潟県、茨城県など。中国、台湾、米国、ブラジルなど海外諸国で植栽されたものが、輸入されている。同類にはタイワンギリ、ココノエギリなどがあるが、これらの木材はよく似ている。
木材の特徴
心材は淡褐色で、辺材はそれより淡色な程度で、両者の差は著しくはない。材面がやや紫色を帯びることがある。年輪の境界に大きい道管が帯状に配列する傾向があるが、あまり明らかではない。肌目はやや粗。気乾比重は0.19〜0.30(平均値)〜0.40。日本産の中では、最も軽軟である。加工は容易で、製品は高い寸度安定性をもつ。このことが種々の家具に用いられる理由の一つで、製品になってからも作ったときのままの形を保つので、始めから密閉度の高いものを作ることができる。表面を研磨すると光沢が出る。
一般的な用途
家具(箪笥など)、器具、建具、箱、楽器(琴など)、彫刻、下駄、羽子板などが知られている。
○桐箪笥は有名。
○よく高級木箱などに使われます。陶器を入れたりする木箱です。
○発火しにくいため、金庫の内材にも使われているそうです。
○軽く、熱を逃すので脚の裏が熱くならないため、下駄に使われます。
○琴の材料としても使われます。琴を持ち上げると、思っていたより軽く感じます。軽い桐を使っているからです。