隠し蟻形組み接ぎ ★★★★★
隠し蟻形組み接ぎは、大抵が同じ厚みの場合に使われます。
組んだ時に組み手が完全に隠れる為、「隠し留形蟻接ぎ」とも呼ばれています。
加工の仕方。。。
・片方(A)の部材の内側の面にもう片方(B)の木端を(A)の木口とぴったり合わせ、(B)の部材の厚み分の墨をいれます。同じ作業を両部材ともします。
・入れた墨とずれないように木端に留め定規を使って白書きで留め線を書きます。
・け引きを留め合わせ部分の厚みに設定し、外側の面にけ引きの定規をあてながら木口に真っ直ぐけ引きをいれます。(両部材とも)
・け引きの設定をそのままの状態で今度は木口面に定規をあてて内側の面に真っ直ぐけ引きをいれます。
・先ほど入れたけ引きの筋を、外側が残るようにして木口面は両刃のこ、木端面は胴付きノコで切断します。
・け引きを留め部分の厚みに設定し(6〜8?くらい)木端に定規をあて両端に留めの厚み線をいれます。
・いれたけ引きの間に蟻組みの墨をかきます。できれば蟻組み用の治具をつくるのが一番ずれも少ないしいいのですが、自在定規を使っても大丈夫です。
この時の線は必ずずれないように何度も確認をして下さい!
・線が引けたら全ての不要部分に鉛筆で斜線をいれます。(間違い防止)
・ではいよいよ加工していきます。いれた墨をぎりぎり残す感じでノコをいれていきます。
木端の留めの部分は見える所なので特に注意して切って下さい。
・留め合わせ部分を斜めに切ります。ノミで斜めにするという方法もありますがその方法だと狂いやすいので、できれば木端が45度になっている削り台をあらかじめ作っておくのがいいと思われます。台の上に置いて下の台以上削らないように慎重に鉋で削るといいでしょう。
・細かい最後の調整はノミで行います。
・手ではめてみた時に、「頑張ってはめてみたけどちょっときついな〜」くらいがちょうどいいでしょう。
さぁ、隙間なくできましたか???