ボール盤/ラジアルボール盤
電動ドリルを手で支えて正確な穴をあけることは困難ですが、支柱で支えられたボール盤は安定した穴あけができます。定盤を傾斜させれば、斜めにも穴あけができます。
ボール盤は支柱が固定されていて奥行きが決まっていました。こちらは、奥行きが移動式で上部の角度も変えることができるタイプです。固定式により幅の広い材の穴あけがラジアルボール盤でできるようになります。
−使い方−
ラジアルボール盤で使い方をみていきましょう。
まず、このハンドルを緩めると、ドリルを動かすことができます。
斜めの穴を空けるときに使います。
こちらがボール盤でつかうドリルです。
木工用と鉄鋼用があります。
機能的にはどちらもそれほど変わりません。
木工用ドリルのほうがバリがでにくく、綺麗に穴を空けることができますが、一般的に鉄鋼用のドリルのほうが安いようです。
ここでドリルについての注意点。
ボール盤で使う際はドリルの先にネジの切っていないものを使いましょう。
ドリルはその機能上どんどん中へ中へ入っていくように、先っぽにネジを切っているものがあります。ハンドドリルの場合それでもよいのですが、ボール盤の場合、そのネジが材を持ち上げてしまいます。
ためしにネジを切ってあるドリルをボール盤で使ってみると、
このように材が持ち上がってしまいました。
ネジの切っていないドリルを使うか、もしくは、ネジの切っているドリルでもそのネジをグラインダーでつぶして使用されることをおすすめします。
グラインダーでネジをつぶしたドリル
それではボール盤を使ってみましょう。
まずは定盤の上にアテ木を置きます。
穴がが貫通したときにドリルが定盤に当たらないようにします。
その上に穴を空けたい材をのせます。
ドリルを取り付けます。
チャックで締めます。
ハンドルを回して高さを調節。
穴を空ける位置を調節します。
ハンドルを回してドリルを下におろします。
なるべく刃の近くをしっかり押さえるのがコツです。
ボール盤の上の蓋を開けると、このようになっています。
これでボール盤の回転速度を変えることができます。
この道具はなにをするための道具かわかりますか?
これはバイスといいまして、ボール盤で小さいものに穴を空けるときに使います。
小さい材は手で押さえにくく、動きやすいのでこのバイスで固定するのです。
このようにバイスを使えば、小さいものも固定できて穴を空けやすいです。